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辻征夫さん

6月15日の朝日新聞一面コラム「天声人語」に
詩人辻征夫(故人)の「婚約」という詩の一節が紹介されました。

鼻と鼻が
こんなに近くにあって
(こうなるとしあわせなんてもんじゃないんだなあ)
きみの吐く息をわたしが吸い
わたしの吐く息をきみが
吸っていたら
わたしたち
とおからず
死んでしまうのじゃないだろうか……
(後略)

この詩は、ぼくが編集した
「船出」という詩集に載っています。
辻さんの詩は、故茨木のり子が大好きで、
ぼくの編集を手伝ってくださいました。
茨木さんが好きな詩は
「学校」「春の問題」「かぜのひきかた」「船出」などです。

特に「学校」は、江戸っ子で気風が良くてお洒落で
ユーモアのある辻さんの面目躍如たる詩だといって
諳んじてみせてくれました。
学校の先生のひとりごとの詩で
今日は、学校をずる休みすることにします。
「わたしは教師だが教師だって時には学校なんかに行きたくない日があるんだよ」
そこで二人で散歩にでかけます。
ぼんやりしている娘が

 おとうさん

 なあに?

 あしたは学校へ行く?

 どうしよう

 いけば?

 うん

ちなみに、この天声人語を書いたのは論説のFさん。詩歌に造詣が深く
ぼくがつくりつづけている詩文庫シリーズの愛読してくださり、時折こうして
引用紹介をしてくださいます。

詩集の名前と出版社名を書いてくださると、詩を読む読者がもっともっと増えると思うのですが、
なんかいけずうずうしいようで頼んだことはありません。



船出

船出

  • 作者: 辻 征夫
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本



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