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憲法本が、いそがしい! [出版]

参議院選挙が7月21日(日)と決まり、憲法改正がひとつの争点です。

童話屋が『日本国憲法』と『あたらしい憲法のはなし』を出したのは2001年、初版各10万冊。
これをわずか3ヶ月で完売し重版というエピソードがあります。
各300円という低価格で、各書店が競ってレジ横に並べてくれました。

『日本国憲法』は総ルビ、英文併記、新旧の教育基本法付です。
前安倍政権のときに改正された新教育基本法は、別刷で添付になっています。

『あたらしい憲法のはなし』は戦後すぐに当時の文部省が発行した、
中学一年用の社会科の教科書の復刻版です。
民主主義とは何か、個人の自由とは? 尊厳とは―と、
当時は耳新しかった用語が登場して、民主化への喜びが文章にあふれています。

さて童話屋は、護憲でも改憲でもありません、「読憲―よみ憲」です。
まずは日本国憲法をひもといて、自分ならどうするかを考えようという主張です。

一冊300円の価格は、現在も守っています。コーヒー一杯の値段です。
ルビ付きですから、ご家族のみなさんでどうぞ!


日本国憲法 (小さな学問の書 (1))

日本国憲法 (小さな学問の書 (1))

  • 作者: 童話屋編集部
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫



あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))

あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))

  • 作者: 童話屋編集部
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫



【新刊】茨木のり子さん さいごの詞華集 [出版]

わたくしたちの成就表1オビ付.jpg

谷川俊太郎さんに「あとがき」をお願いしました。

谷川さんは、「詩では私人ではなく公人であることを志した茨木さんが、死後発表を許した『歳月』を含む本書は、一途に愛する<私>を貫いたひとりの女性の生が、詩というかたちによって<公>となった、現代では稀な混じり気なし愛の詩集です」と評しました。
その「混じり気なしの愛の詩集」という言葉を詩集のオビに使いたい、とお願いしましたら「うん、そのつもりでぼくも書いたんだよ」とおっしゃいました。谷川さんは一流のコピーライターでもあります。

事実上、この『わたくしたちの成就』が、童話屋が出版する茨木のり子さんの詞華集の最後の作品になります。
タイトルの「わたくしたちの成就」は、冒頭詩「急がなくては」から採りました。「死にたい、もう生きるのに飽きました」と生前口にしていたのはほんとうの気持ちでした。早く死んで、早く亡き夫、安信さんが眠る鶴岡に行ってそのかたわらで眠りたい、と、童女のように書きました。

詩人として功成り名を遂げ、一方で一女性として安信さんに一目惚れして愛を全うした。まさに河合隼雄さんがおっしゃるとおり、自己実現も自我実現も果たした、特筆に値する人生なのでした。

この詞華集には「ばかものよ」も「倚りかからず」もありません。まさに「混じり気なしの愛の詩集」そのものです。

【新刊】200冊目の出版は谷川俊太郎さんの詞華集 [出版]

ぼくは ぼく.jpg

童話屋が出版を始めたのは1980年で、本年は2013年。
33年間で出版した本は199冊です。図ったわけではありませんが、
200冊目が谷川俊太郎さんの童話屋3冊目の詞華集になりました。

新刊『ぼくは ぼく』には、ひらがなのいい詩がずらりと入っています。
目玉の詩は、「生まれたよ ぼく」です。
ぼくはこれを読んだとき、賢治の「雨ニモマケズ」に肩を並べる詩が生まれたと思わず拍手をしました。

谷川さんは今年81歳。まずこの一月には、岩波文庫から『自選 谷川俊太郎詩集』も発売されました。
二千数百篇におよぶ全詩作から、ご自身が一七三篇を厳選されたそうです。
生きながらに古典に入るという大ニュースです。

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仕様:文庫サイズハードカバー 152頁
定価:1250円+税
発売:2013年1月30日

【新刊】ワンちゃんの絵本がもうすぐ産まれます [出版]

イヌカウコドモcut.jpg
この絵が表紙を飾ります。タイトルは「イヌ カウ コドモ」。
絵を描くのはご存じ、絵本作家のスギヤマ カナヨさん。
文は金森美智子さん、犬の訓練師です。

「きみの いえに こいぬが きたのか よかったね 
 きっといい ともだちに なれるよ」
という風に、お話は始まります。

犬は飼い主の所有物ではありません。可愛いだけのペットでもありません。
犬は家族の一人、子どもにとっては弟であり妹であり、友だちでもあります。
お父さんやお母さんにとっては、もう一人の子どもです。
犬が来たときには、家族の一員として迎えましょう――というメッセージ。
犬を飼う子ども達と、家族の方々にぜひ読んでほしい絵本です。

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仕様:A4判 上製 本文2色 32頁
定価:予価 1200円+税
発売:2013年1月

新刊「えいご・まどさん」と、まど・みちおさんの近況 [出版]

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 12月発売の新刊は、「えいご・まどさん」。好評既刊「えいご・のはらうた」につづく英語対訳詩集です。
 「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」や「一ばん星」「くまさん」「おならは えらい」など、46編のまどさんの詩が、エリオットさんの英訳でやさしく読めます。
 まどさんの詩は昔、美智子皇后の手で英訳され国際アンデルセン賞を受賞しました。
 まどさんはこんどの「えいご・まどさん」をたいへん喜んでくださって、出来上がったらぜひ、美智子皇后に差し上げたいとおっしゃっています。

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 この写真は、入居先のホームで、11月13日にご一緒に撮った写真です。まどさんは耳が少し遠くなりましたが、ごはんも三食ちゃんと食べて、ぼくがお土産に持参した八つ頭のきぬかつぎを美味しそうに召し上がりました。
 本にサインをしてくださり、パズルを楽しんだり、ときどき歌を口ずさんだりして、とてもお元気です。本日お誕生日を迎えられて、102歳。まどさん、いつまでも長生きしてくださいね。

新刊「宮沢賢治の心を読む(Ⅰ)」 [出版]

 “草山万兎(くさやま まと)”さんは、河合雅雄さんのペンネームです。河合さんといえば、サル学の世界的権威です。モンキー博士と呼ばれ、サル語にも通じています。若いころから宮沢賢治を愛し、いつか子どもたちに、やや難解な賢治童話のほんとうのメッセージを解き明かしたい、と願っていました。
 そこで、生きもの語に通じる賢治の世界に分け入って、難渋しながらも、ついに賢治童話のナゾの扉を開けることに成功しました。これは一巻目で、
  雪渡り
  なめとこ山の熊
  注文の多い料理店
  セロ弾きのゴーシュ
の四作品を解釈しています(原文併記です)。

 二巻目は来年春に刊行予定です。
 宮沢賢治の深いメッセージをどうぞ存分にお楽しみください。


宮沢賢治の心を読む〈1〉

宮沢賢治の心を読む〈1〉

  • 作者: 草山 万兎
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2011/10
  • メディア: 単行本



きみが好きだよ 大木実 [出版]

今秋10月初めに詩人大木実さんの詞華集「きみが好きだよ」を出版する。
というので、各書店宛にお知らせをしたところ、初日に91件400冊とたくさんの注文をいただいた。どちらかといえば無名にちかい大木実さん。知られている詩は「前へ」という詩で

 少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。
  ―前へ。
  僕はこの言葉が好きだ。
      (中略)
  辛いこと、厭なこと、哀しい ことに、出会うたび、
  僕は弱い自分を励ます。
  ―前へ。

タイトルになった「きみが好きだよ」は「妻」という詩から採った。30年連れ添った妻が台所で煮物をしている。髪に白いものがみえる妻。この妻を詩人は好きだ。

 口にだして言ったらおかしいだろうか

 ―きみが好きだよ

 青年のように
 青年の日のように

この一行で編者はこの詞華集を編む気持ちになった。

お知らせの初日に400冊の注文は編集者冥利に尽きる。注文をくれた書店さんに心からお礼を申し上げます。

阪田寛夫「まどさんのうた」 [出版]

「まどさんのうた」(阪田寛夫著)が1,000冊増刷された。1989年に初版が出て、今度で8刷累計21,000冊になる。

阪田さんは童謡「サッちゃん」が有名だ。芥川賞作家で童謡詩人で、まどさんが大好きな、すてきな紳士だった。25年も昔のことだが、阿佐ヶ谷の虎屋という喫茶店で初めてお目にかかった。虎屋には「あんみつ」もあるが阪田さんはふつうのコーヒーを頼んだ。阪田さんはぼくが差し出した本の見本を見てびっくりなさった。そこには「まどさんのうた」阪田寛夫と、今の表紙のタイトルがそのまま描いてある。「こんな本ができましたか?」と言われるので「はい、そのうち、できます。」と答えると、涼やかな笑顔で「まどさんのことなら、何でも引き受けてしまう癖がありまして・・・」とはにかまれた。
 それから本が出来るまでに5年もかかった。校正がすごかった。本刷りの日にも、印刷所に電話がかかってきた。阪田番の編集者の間では有名な話だったそうである。

 久しぶりに前書きから読んだ。阪田さんのやさしい声が紙背から聞こえてくるようだ。まどさんが七十歳になったころの大発見を紹介している

 まちかどは まいにちまいばん
 まじめに まちかどっとしている
 まちのそらのましたで

 こういう詩をふつう大人は書かない。なぜこんな詩が書けるかというと「まど・みちおさんの心に明るい窓があって、みんなが見すごす大事なものを、ちゃんと見てくれている。」と阪田さんが言う。
 まどさんを、ただの童謡詩人だと思っている大人が多いが、阪田さんは(谷川俊太郎さんも)まどさんが、現代詩人の中で最高の詩人だと見抜いた。
この「まどさんのうた」を読むと、まどさんのすごさが判る。そのすごさを見抜いた阪田さんは、今は亡い。

今日、久しぶりに阪田さんの声を聞いた。


まどさんのうた

まどさんのうた

  • 作者: 阪田 寛夫
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1989/10
  • メディア: 文庫



「すてきなひとりぼっち」刊行 [出版]

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童話屋にとって谷川俊太郎さん二冊目の詞華集「すてきなひとりぼっち」の予約注文数が5000冊を超えた。月末には書店の店頭に並ぶ。一冊目の「はるかな国からやってきた」以来のたくさんの注文数だ。


これに先立って、今月20日(日)に開かれた朝日小学生新聞主催のサマーフェスティバル2008(東京ドーム・プリズムホール)で「すてきなひとりぼっち」は先行販売され、谷川さんのサイン会が行われたこともあり、200冊も売れるという幸先の良いスタートを切った。

当日、谷川さんと一緒にステージに立ったくどうなおこさんは「すてきなひとりぼっち」の中から「さよならは仮のことば」を朗読して、喝采を浴びた。
ちなみに谷川さんはくどうさんの新作詩集「のはらうたⅤ」の中から、「くぬぎ・じかん」―くぬぎみつひこ作、を朗読した。
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二人が詩を朗読すると、子どもたちで満席の会場がシーンと静まる。日本の子どもたちは、大丈夫だと思った。


長澤立子さん [出版]

 「タチ」が死んだ。悲しい。じつに悲しい。みらいななさんも悲しんだ。

 「タチ」とは長澤立子さんのこと。日本ユニ・エージェンシーの社長だった。ぼくとみらいななさんに「葉っぱのフレディ」を紹介してくれた大恩人である。もともとはシャーロット・ゾロトウさんとの仲立ちをしてくれていたが、フレディの他にも認知症の絵本「わたし大好き」や「あまつぶくん」(未刊)など、ぼくらの好みを知って、内容の濃い作品をいくつも紹介してくれた。

 昨日(6月22日)告別式が戸田の葬祭場であった。聞けば、56歳の若さ。社長になって2年。これからという時に病魔にやられた。さぞかし無念だったろう。柩は花で埋めつくされ、200社以上の出版社の花が林立した。薄紫色で縁取られた遺影に童女のまなざしがあり、柩はたちまち花であふれ、若い女性たちのすすり泣きが絶え間なかった。出棺までは席を立つ人はいなかった。

 この3、4年の間に、詩人の石垣りんさんや茨木のり子さん、川崎洋さんら一緒に歩いてきた人々に先立たれ、いままた「タチ」という子どもの本のよき道案内人を失くして、ぼくは途方にくれるばかりだ。合掌。

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